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理合 (りあい)
技の理論や意味、理(ことわり)。とくに形稽古においてその動作がどういう状況を設定していて、なぜ勝つのかといった内容を指していうことが多く、動作ができていても理合を知らなくては意味がない。
理業兼備 (りぎょうけんび)
北辰一刀流の千葉周作用いた言葉で、理合を考えながら稽古することの大切さを説いている。千葉周作の遺稿には「考えては稽古をなし、稽古をなしては理を考え、必死に修行すべし。理業兼備は車の両輪の如し」というくだりがあり、さらに続けて「ゆえに理業兼備の修行、日夜怠慢なければ十年の修行は五年に終り、上手、名人の場に到るべし」と述べている。漠然と打ち、たまたま当たった技に一喜一憂するのではなく、こうすればこうなる、と理屈を考えて技を出し、打たれたならば、なぜ打たれたかを考え反省する。それが上達の早道というわけである。
礼に始まり礼に終わる (れいにはじまりれいにおわる)
剣道の稽古では、まず開始のときの礼から始まり、最後にも礼をして終わる。このように、剣道修行においては、礼節を重んじることが大切だと教えられてきた。礼儀の大切さは江戸時代から説かれていたが、現代においては社会的な要請もあり、その重要度は増しているといえよう。
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