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【さ行】

冴え
刺し面
三殺法

四戒
地稽古
止心
下を攻める

撓競技
守破離
撞木脚
事理一致
水平切り返し
臍下丹田
正剣
正中線
先/三つの先


冴え (さえ)
打突の冴え、手の内の冴え、というように使われることが多い。言葉で表現するのはむずかしいが、手や体全体が正しく働くことによって生まれる瞬間的な力、働きのようなもので、他のスポーツで「シャープ」と表現される内容に近い。つまり、効果的かつ合理的で、小気味いいことである。

刺し面 (さしめん)
手だけ伸ばして振りかぶる角度を小さくし相手の面にチョコンと触るような面の打ち方が、木の上の鳥を鳥餅のついた竿を使ってスッと捕まえてしまう様子に似ていることから、もともとは鳥刺し面といわれた。刺し面は幕末の頃から流行だし、明治の末年頃にはかなり広く使われていたようだが、しっかりと切るという姿勢に欠けた技であることから、あまり良しとはされなかった。かつての大日本武徳会では、「そうした面は一本とは認めない」というような規定さえ設けたという。今も速く打つ面のことを刺し面ということがあるが、ただ速く打つ面とは少しニュアンスが異なるようだ。

三殺法 (さんさっぽう)
相手の竹刀、技、気を殺して打突の機会をつくるという教え。竹刀を殺すというのは、相手の竹刀を押さえたり、払ったりして中心をはずさせて、自分が打ち込む隙をつくることをいう。また技を殺すとは、つねに先をとって攻め、相手に技を出す余裕を与えないようにしたり、相手の技に応じて返したりすること。そして気を殺すとは、いわゆる気攻めで相手の気を崩し、打突の好機をつくることを表わす。

地 (じ)
一般に使われる言葉で、基本的、本質的なもののことをいい、「地力」といえば本来の実力のことだが、剣道では見せかけや偶然ではなく、スピードや体力だけでもない、真の実力がついてきたことを「地ができてきた」などと表現することが多い。

四戒 (しかい)
驚懼疑惑(きょうくぎわく)、または驚恐疑惑(きょうきょうぎわく)の四つ。勝負では平常心を保つことが大切で、心がこの四つの状態に陥ってはいけないとされる。「驚」は予期しない相手の攻撃に驚くこと、「懼(恐)」とは相手の攻めや雰囲気にのまれて恐れること、「疑」は自分の力や攻めが通じないのではないかと疑うこと、「惑」は疑と似ているが、自分の攻め方が決まらなかったり、相手の動きが読み切れずに迷うことである。

地稽古 (じげいこ)
お互いに互角の立場で、試合のように自由に打ち合う稽古法。互格稽古、あるいは単に稽古という場合もある。

止心 (ししん)
心がひとつのことに止まるということ。心があるひとつのことに執着してしまい、他の方向への注意力が働かないことをいう。たとえば、相手を打とうとして、そのことばかり気がいってしまい、相手が出ばなを狙っていることや体全体の変化に気がつかないこと。剣道では隙ができた状態として戒められる。逆に相手にとっては好機となる。

下を攻める (したをせめる)
剣道の攻め方にはさまざまな方法があるが、「下を攻める」というのもそのひとつで、剣先を下げて攻め込むことで相手の意表をついたり、心理的な動揺を与える効果を持っている。下を攻め、相手がその剣先の動きにつられて竹刀を下げたところに、突きや面を放つ、あるいは急所を狙われたような感覚で本能的に後退したところを追い込んで打つ。いずれにしても、ただ剣先を下げるのではなく、強い攻めの気持ちを持たなければ意味ががない。中途半端な攻め入り方をすると、逆に面に乗られたり突かれてしまうので、気力を振り絞り、思い切って下を攻めることが大切。

鎬 (しのぎ)
刀の刃と峯(棟)の中間(側面)にある肉厚部分の線。刃を下にして構えたとき、左側を表鎬、右側を裏鎬という。刀を扱う場合、鎬と反りの作用が技術の上で重要だが、竹刀を扱う場合でも、その作用を意識して技を使うように指導される。

撓競技 (しないきょうぎ)
第二次世界大戦の敗戦後、剣道存続のために考えだされたのが撓競技である。これはシャツ、ズボンに簡単な防具をつけ、袋竹刀を使用してポイントを競い合うもの。スポーツとして誕生し、全国大会が行なわれたり、オープン競技として国体に参加するなど、剣道復活の足がかりとなった。

守破離 (しゅはり)
剣道に限らないが、修行の段階にはこの三つがあるという教えがある。「守」は教えを忠実にまねる段階、「破」は守の段階で學んだ基本に自分なりの工夫を加えたり、自分にあった形で消化する段階、「離」は形にとらわれず、悟りきって自由の境地に達した段階をいう。

撞木脚 (しゅもくあし)
右足前の構えで、左足の爪先が前方を向かず、外(左)向きに開いている状態。初心者が陥りやすい悪い足構えの代表的なもの。

事理一致 (じりいっち)
「事」は実際の技、「理」は理論のことで、理屈はわからないがただ技ができるというだけでなく、また逆に机上では可能でも実際にはできないというのでもなく、技とその理論が一致すること。

水平切り返し (すいへいきりかえし)
乳井義博(輝)という剣道家が教えた「水平切り返し」という稽古法。宮城県内の強豪・小牛田農林高校の名物稽古となり、その名を広く知られるようになった。普通の切り返しが正面に対し45度の太刀筋で打つのに対し、水平切り返しは、90度の太刀筋で打つ。胴打ちなどに必要な手の内の返しが身につくほか、手首、肩、肘などの関節が柔軟になる、手の内の冴えを会得しやすい、背筋、首筋を充分に伸ばさなくてはならないので正しい姿勢が身につく、などの効果がある。平打ちにならず刃筋の通った打ちになるよう、大きく正確に行なうのがポイント。

臍下丹田 (せいかたんでん)
東洋医学上の概念で、臍(へそ)の下、下腹部にある気の流れの要。ここに気がこもることによって精神が充実し、力を発揮できると考えられており、剣道だけではなく、各種武道でその働きが重視されている。単に丹田ともいう。

正剣 (せいけん)
慣用的な表現であるが、姿勢を崩さず、基本に忠実で変則的な技を使わない正統派のオーソドックスな剣風をいう。

正中線 (せいちゅうせん)
自分の体の眉間、喉、臍(へそ)を結んだ左右中央の線。剣道の太刀筋は、原則として左拳はつねにこの線上にあり、正面打ちはこの線上を竹刀が移動するなど、剣道の基本を学ぶにあたって重要な概念である。線と考えるよりも、体を左右真っ二つに分ける面と考えたほうが理解しやすいかもしれない。

先/三つの先 (せん/みっつのせん)
先(せん)とは、相手の機先を制して勝つ機会のことをいい、三つの先とはもっとも効果的な勝つ機会を指しているが、単に動作の上のことだけではなく、精神的な要素も含んでいる。三つの先については、流派、出典により分け方や説明の仕方が異なり、五つ、あるいは七つの先をあげている例もある。最も一般にいわれるのは、「先々の先」「先前の先」「後の先」という分類。これは一刀流に基づく考え方で、「先々の先」とは、相手の打突を予測し、そこに生じる隙を打つ機会のことで、出ばな技がこれに当たる。「先前の先」は、相手に隙が生じたところを打つ機会のこと。出ばな技以外のしかけ技、基本的な跳び込み技、払い技など。「後の手」の機会で打つ技には、相手の打突を外してできる隙を打つ機会で、返し技、抜き技、摺り上げ技など、応じ技がこれに当たる。その他、「先の先」「対の先」「後の先」という分け方も一般的である。

全日本剣道連盟公式サイトより
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