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【か行】

鎧袖一触
かかり稽古
勝って打つ
気/気勢/気攻め
気位/気品
気剣体一致
虚実
口伝
組み打ち/組み討ち

位詰め
稽古
撃剣興行
剣居一体
剣禅一致/剣禅一如
剣先の攻め
懸待一致
剣道の理念
剣風
呼吸
五せい眼
小判柄

鎧袖一触 (がいしゅういっしょく)
鎧の袖でちょっと触れる程度のわずかな力で、たやすく相手を打ちまかすこと。たとえば、「優勝候補の筆頭と目されるチームが、1、2回戦で対戦チームを鎧袖一触・・・・・・」というような使い方をされることが多い。

かかり稽古 (かかりけいこ)
元立ちの隙を見つけて打突部位に次々に打ち込んでいく稽古法。元立ちは相手の技量に応じて隙をつくって打たせたり、無理な打ちや悪い打ちは打たせずに応じるなどする。運動量があるので、体力、気力を養う上でも効果がある。

勝って打つ (かってうつ)
剣先の攻め、心の攻めを駆使し、相手を崩して打つことこそが、理想の打突であるという教え。相手の体を崩し、心を動揺させて「勝てる」という確信を持って技を出すことをいう。

気/気勢/気攻め (き/きせい/きぜめ)
「気」という言葉はもともとは中国思想上の概念で、宇宙を支配し、すべての事象の根源になるエネルギー情報をいう。日常何気なく広い意味で使われる言葉で、剣道でもよく気の働きが強調される。目には見えない精神の作用をすべて「気」という言葉で表現していると考えていいが、それはもちろん動作やかけ声などに現われるものだ、精神の充実度が「気勢」であり、充実した精神によって相手を攻めることが「気攻め」である。

気位/気品 (きぐらい/きひん)
修業を積み、技術が円熟して精神も充実した結果自然に生じる威風、風格。剣道では「気位」「気品」「品格」といった言葉が熟達度を評価する要素としてよく使われる。高段位では、いくら試合での成績が良くても、気位、気品の欠けた剣道は良しとされない。

気剣体一致 (きけんたいいっち)

心の働き、竹刀の動き(技)、体の運び(体力、姿勢)の三つの要素が一致してはじめて有効な打突となるという教えで、有効打突の条件としてひんぱんに使われる言葉。試合規則の有効打突の条文にも、「充実した気勢、適法な姿勢をもって、竹刀の打突部で打突部位を刃筋正しく打突し……」と、この三要素が明記されている。

虚実 (きょじつ)
心や構えに隙のできた状態、あるいは隙のある弱いところを「虚」、隙がなく充実した状態、部分を「実」といい、『相手の実を避けて虚を打て』と教えている。この言葉を最初に武術に当てはめたのは、「孫子」と伝えられている。また、相手に隙がない場合、自分から「虚」を示して相手を誘い込むという戦い方もある。この場合の虚を「色」という。 たとえば、「面を打つぞ」という色を見せ、相手がこれを防ごうとわずかに手元を上げた瞬間に小手を打ち込む技などがその典型である。

口伝 (くでん)
流儀の技やその秘訣を口頭で伝えること。室町時代後期になると、さまざまな流派が生まれ、各流派は独自に必殺技(奥義)をあみ出している。真剣勝負の時代で流派が生き残るためには、強い者を育て、技を引き継いでもらう必要があったので、「一子相伝」など、限られた弟子のみに奥義を授けることも少なくなかった。生死に関わるものだから、技を伝授する際も慎重そのもの。他に漏れないよう、文書ではなく口頭で伝授する必要があったわけである。文書で伝える場合でも、流派の秘技ともいうべき大事な部分については「以下口伝」と記すことも多かったようだ。

組み打ち/組み討ち (くみうち/くみうち)
戦後になってからルールが整備されるまでの剣道は、相手に足をかけて倒す「足がらみ」、竹刀を放り出して戦い、相手を押さえ込む「組み打ち(組み討ち)」など、武術的な荒々しさを残していた。「組み討ち」とは、もともと「戦場で刀を捨て、取っ組み合いで戦って相手を討ち取ること」を意味し、戦場での功績を評価すると同時に、武士たちの誉れともされていた。現在でも、「全力を傾けて事にあたる」ことの例えとして使われることがある。

位 (くらい)

ものの等級、優劣、位置などを現わす言葉だが、剣道でも「気位」「品格」などと同じような熟達度、風格を表現する言葉としてよく使われる。

位詰め (くらいづめ)
「位」は高い位で相手を精神的に威圧し、有利な態勢を整えて詰め寄せる(攻める)こと。
稽古 (けいこ)

日本の伝統的な芸事や武術などの練習という意味で使われているが、古(いにしえ)を稽える(かんがえる)が語源で、古書を読んで昔のことを参考にしながら、物事の理義を明らかにするというのがもともとの意味である。

撃剣興行 (げきけんこうぎょう)
明治維新後、直心影流の榊原鍵吉(さかきばらけんきち)が始めた、剣客を相撲のように東西に分け、一組ずつ立ち合わせたイベント。一般に剣術は時代遅れと罵られる時代にあって、当時大いに人気を呼んだが、興行を重ねるにつれ次第に見世物的になり、またたくまに下火になってしまった。


剣居一体 (けんいいったい)
もともと居合は刀法の一種であって、古流の剣術においてはどこからが居合でどこからが剣道という明解な区分はされていなかった。したがって武士の表芸である「剣道の達人」としての名前は残っても、「居合の名人」としての名はあまり世には出なかったわけである。しかながら、剣道の達人は多くは居合に精通していたといわれている。剣術が発展、分派していく過程で、剣道と居合はその形式を異にしてきたが、もとは一体であったもの。先賢は、「剣道は居合をもって根本となす」「居合を習うことは剣術よりも先にすべし」と語っており、居合と剣道とは技術的にも離すことのできないものなのである。

剣禅一致/剣禅一如 (けんぜんいっち/けんぜんいっち)
剣の道と禅は、生死ぎりぎりの場を見つめて修行するという意味で、究極のところは一致するという教え。禅を実践することによって、剣の道を極めようとした剣豪、名剣士は多い。

剣先の攻め (けんせんのせめ)
打ちを出す以前に、剣先同士が交差した状態から、相手の剣先に力を加えたり、間合を詰めたりするなどして、打突の機会をつくるための活動。今でこそ「剣先」という言葉が剣道の世界でも一般的になったが、そもそもは「切先(きっさき)」というのが刀を使った時代の言葉だった。今でも言葉による鋭い攻撃のことを例えて、「追及の切先がこちらに向いてきた」というような使い方をし、その追及を正面から論じ合わないことを「切先をかわした」などという。

懸待一致 (けんたいいっち)
「懸」は攻撃、「待」は防御。攻撃と防御は表裏一体をなすもので、攻撃中でも防御をわすれない心構えが大切であるということ。「懸中待、待中懸」「攻防不二」「攻防一如」といった同じ意味の言葉もある。防ぐだけの技術は剣道にはなく、どんな場合でも相手の打ちに応じて、すり上げる、抜く、返すなどして打っていく技が用意されている。現代剣道の伝統的な技術体系が、まさに懸待一致そのものである。

剣道の理念 (けんどうのりねん)
「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」というのが「剣道の理念」。全日本剣道連盟は昭和46年12月、現代に即した剣道の理念の確立をめざして、剣道指導理念委員会(のちに理念委員会)を設立した。この剣道の理念の制定には、剣道を修行する人たちに指標を掲げ、正しい内容のある剣道が普及するようにという、対内的念願が強く込められていた。それから3年有余の月日をかけて慎重に審議が重ねられ、昭和50年3月20日の全剣連理事会において、「剣道の理念」と「剣道修練の心構え」が可決成立したもの。

剣風 (けんぷう)
ひと言でいえば剣道のタイプのことで、その人の得意な技の種類、攻め方、姿勢や態度など、あらゆる要素を総合して評されるもの。正剣(姿勢を崩さず、まっすぐに打っていく正統派)、難剣(変則的な攻め技、意表をつく変幻自在な技を出してくるタイプ)、剛剣(豪快でパワーのある、大きな技を特徴とするタイプ)というような表現がある。同じ出身地や出身校ごとに似たタイプの選手が多いこともあり、地方や学校ごとの剣風もよくいわれるが、最近ではそういった差は少なくなってきた。

呼吸 (こきゅう)

たとえばヨガや禅などでは、呼吸というものが極めて大事にされている。精神面を重んじる剣道においても呼吸の大切さが強調され、高段位の剣士からは、普段から座禅や日常生活の中で呼吸を意識的に鍛えているという話も聞く。まず大切なのは胸でなく腹を使って大きく呼吸を行なうこと(腹式呼吸)。また、息を吸う時間を短く、吐く時間を長くすることも大切で、息を吸った瞬間に体が居着くということがよく言われるが、だからこそ、息を吸う時間を短くする必要がある。かかり稽古が重要である理由のひとつでもある。


五せい眼 (ごせいがん)
「せい眼の構え」の「せい」の文字にはいくつかの文字が当てられ、代表的なものとして「正」「晴」「青」「星」「臍」の五つの文字がある。その五つの「せい眼」を総称して現在では「中段の構え」と呼んでいるが、本来は五つの文字使いそれぞれに違いがあった。要するに、自分の剣先を相手のどこにつけるかという違いで、「正眼」の場合は剣先を相手の咽喉につけるという意味を含んでいる。以下、「晴眼」の場合は相手の両眼の中間に、「青眼」は相手の左眼に、「星眼」は、天上の星になぞらえ相手の顔の真中に、「臍眼」は相手の臍(へそ)につける、ということを表わす。

小判柄(こばんつか)
竹刀の柄部分の断面が隋円形になっているタイプを、小判柄の竹刀という。一番の良さは刃筋を意識し、刃筋の立った打ちができることで、竹刀の手の内で回ってしまうクセがある人や、初心者で正しい握り方がわからない人に効果がある。

全日本剣道連盟公式サイトより
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